転職によって新たなステージへ

どうも! みなため(@MinatameT)です。
終身雇用制度(同じ職場で定年まで働き続ける制度)は崩壊し、今の日本は「転職の時代」と言っても過言ではありません。
転職とは、新しい職場へと仕事の舞台(ステージ)を移すことです。その際に、業種や職種が変わる場合もあります。つまり、転職によって仕事の内容が大幅に変わる可能性があるのです。
例えば、機械系の会社(メーカー)で2年間働いている男性がいるとします。その男性は仕事をそつなくこなし、人柄もよく、職場での評判が良い人物です。
しかし、家庭の事情で転職せざるを得ない状況になってしまいました。その数日後、その男性は都会の機械系の会社に転職しましたが、職種が変わってしまったため、仕事に慣れるのに大変苦労しました。
これは、業種は同じですが職種が変わってしまったパターンです。この逆のパターン(職種は同じだが業種が変わってしまったパターン)もあります。
例えば、IT企業で技術営業をしている女性がいるとします。その女性はこの職場で5年ほど働いてきましたが、家庭の事情で引っ越しをしなければならない状況になってしまいました。その女性は転職先でも「技術営業を続けたい」と考えており、実際に技術営業担当になりました。
しかし、電子機器のメーカーの技術営業担当となったため、(今の知識量では適切な営業ができないため)新たに勉強すべきことが多く、大変苦労しました。
このように、転職によって新たなステージへと進んだ方々は、それぞれ新たな人生を歩んでいきます。その人生が理想に近ければ良いのですが、理想から遠ければ……実にアンハッピーです。
転職の目的を明確にイメージすべき理由
転職を考えている方は、転職の目的を必ずイメージしてください。
なぜなら、転職の目的を明確にしておかないと将来の方向性を見失ってしまい、転職そのものが目的になってしまう危険性があるからです。
そうですね……「あなたはなぜ転職をしたいのですか?」という質問に対して、悩まずにお答えできますか? おそらく、ほとんどの方は「主な理由」だけなら答えられるはずです。
例えば、職場の雰囲気が合わなかった、給料が安すぎる、病気や事故で今の仕事を続けられなくなった……など、その人によって、転職をしたい(またはすべき)理由が必ずあるはずです。
もし、あなたが「転職をしたい理由」または「転職をすべき理由」をイメージできなければ、転職をすべきではありません。なぜなら、転職によって後悔する可能性が非常に高いからです。
例えば、無料のゲームなら「なんとなく」の気持ちでやめても良いですし、別の無料のゲームを「なんとなく」の気持ちで始めても良いでしょう。
しかし、職場は異なります。「なんとなく」の気持ちで転職をしてうまくいくのは、本当に運の良い方のみです。
したがって、転職したい理由(転職すべき理由)がイメージできないのは問題がありますので、転職理由を具体的にイメージできるようにしておいてください。
なお、転職を考える理由(転職をしなければならない理由)は人によって異なりますので、あなたの正直な転職理由をよく考えておくことが重要です。
例えば、外資系の企業に務めている男性が「自分は12年もこの会社にいるが成長できていない」と感じているとします。これが、転職したい正直な理由ですよね。
しかし、その男性は、転職先を焦りながら探して、少し良さそうであれば応募を繰り返してしまったとします。そして、転職先が決まらずに精神的に疲れてしまっていました。
「自分はこのままでは成長できないから転職する」という本来の目的を見失い、転職が目的となってしまっていたのです。こうなってしまうと、負のスパイラルに陥りやすくなります。
では、もう1つの例を挙げます。
例えば、教育関係の職場に所属している女性がいるとします。その女性は英語の先生として10年も活躍してきました。しかし、転勤先での雰囲気に馴染めずに対人トラブルにまで発展してしまい、転職を考えるようになりました。
つまり、この女性の目的は「今よりも良い環境で働くこと」ですよね。そして、その目的を達成するための手段が「転職」なのです。

決して、転職そのものを目的にしてはいけません。
当然のことですが、まずは「自分がどうなりたいのか」を冷静に考える必要があります。先程の例の男性でしたら「成長したい」という願望があるので、それをより具体的に(どのように成長したいのかを)言語化できれば良いでしょう。そうすると、目的を見失わずに転職活動をすることができます。
転職後の人生設計をすることの重要性
「あなたは転職後、どのような人生を歩む予定ですか?」という質問に答えられますでしょうか?
「今よりも良い職場で働き、お金を稼いで……あれ? この先、自分は何をしていくのだろう?」とはなっていませんか? 転職後の人生設計ができていなければ、転職後に大変なことになるかもしれません。
なぜなら、無計画のまま転職をするとどこかで破綻する危険性が高いからです。
例えば、デザイン関係の職場で働いている女性がいるとします。その女性は、今よりも高い給料の職場で働くことを目的にしていました。そして数週間後、その女性は転職の目的を達成することができました。
しかし、その女性は「転職の目的の先」が見えていなかったことに気づきました。つまり、転職の目的を達成した後の人生設計ができていませんでした。
例えば、「自分は結婚をするのか」などの人生における重要なイベントを考えずに転職してしまったパターンや、「どのような人間になりたいのか」などの先を見据えた思考ができていないパターンなどです。
つまり、転職活動の成功がゴールになってしまっていたのです。転職活動はスタート地点に立つためのものです。スタート地点をゴール地点だと勘違いしないでください。
したがって、今後のためにも転職後の人生設計は必ずおこなってください。そして、スタート地点に立つまでに(転職活動が成功するまでに)、死というゴールに向かってどのような生活をしていきたいのかをよく考えておいてください。それがあなたの明るい人生のためです。

転職はゴールではなくスタートです!