【コロナウイルス問題】中国人お断りがダメな理由

はじめに

どうも! 高杉 皆為(@MinatameT)です。

2020年1月現在、中国で新型コロナウイルスによる感染症が集団発生しています。

そうした中、箱根町のある駄菓子店が、「中国人は入店禁止」、「ウイルスをばらまかれるのは嫌」といった内容の、中国語の貼り紙を掲示しました。

この店主は「この店はマナーのない中国人によって荒らされてきた!」、「コロナウイルスから店を守るための自衛手段だ!」などと主張しているようです。

多くの日本人はこの店主の対応に賛同しているようなのですが、私はまったく賛同できません。なぜなら、問題点があるからです。

「じゃあどこが問題なの?」といった疑問を持った方が多いと思いますので、その問題点をこれから説明していきます。

まずは、自分の「常識」を疑っていきましょう。

不当な中国人差別にあたるから

コロナウイルス対策とか言っておきながら、「中国人お断り」にしたらダメでしょう。なぜなら、感染症対策ではなく、中国人対策になっているからです。

これは、明らかに不当な中国人差別です。中国人という属性だけで判断し、入店拒否しているわけですからね。

しかも、店主は中国人に対するヘイト感情もあるようですので、怪しいですよね……。

ここで、「おいおい、中国で出たウイルスなのだから、中国人を入店拒否するのは当然のことだろ!」と思った人は、もう少し考えてみてください。

感染症対策になっていないから

そうですね……まずは「感染症対策」の点を見ていきましょう。拡大防止のためには、感染者を人に近づけないようにしなければいけません。

しかし、発症者が増えていっていることから、コロナウイルスによる感染症が拡大していることは明らかです。

しかも(最長2週間の)潜伏期間があるため、感染者であっても発症するまで感染がわかりません。死者も出ており、怖い状況ですよね。

そこで、店主は「中国で流行しているウイルスだから、中国人を入店拒否すれば良い」と考え、行動に移したわけです。

あれ? これって、何かおかしくないですか?

最近(2020年1月)、中国という「場所」で集団感染が始まったのですよね? 本当に感染症対策になっていますか? なっていませんよね。

感染症対策したいのなら、最近、中国にいた人と、最近、中国にいた人に会ったことのある人を入店拒否すべきです。

「じゃあ中国人でいいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、日本にずっと住んでいる中国人は対象外にすべきですよね? 在日中国人なんて、たくさんいらっしゃいますよ。

また、中国(厳密には武漢市)にずっと滞在していて、今年、日本に帰ってきたばかりの日本人は対象にすべきですよね? 感染している可能性がありますからね。

それなのに、「中国人」と限定しても良いのでしょうか……?

国籍や民族などの属性で判断するからダメなんです。献血を見習ってください。

中国人にはマナーもモラルもない?

この店主は、「この店はマナーのない中国人によって荒らされてきた!」と主張しているようですが、すべての中国人のマナーが悪いわけではないので、中国人お断りは不当なルールです。

実際のところは、文化の違いもあり、(日本でずっと生活している人にとって)中国人のマナーが悪い傾向があるのは事実でしょう。

ですが、礼儀正しい中国人も、心優しい中国人もいますし、私はそうした中国人と実際に会話したこともあります。また、中国旅行に行った男性が、旅行先の中国人に親切に対応してもらった……という体験記を見たこともあります。

ですから、「中国人=悪」と決めつけるのはおかしなことです。

まあ、中国という「国」のやり方には賛同できない点もありますが、だからといって、中国人を憎んだり不当に差別したりするのは正義に反します。

国レベルだけで個人を判断するのはNGです。反日の国に住んでいる人全員が反日感情を持っているわけではありませんし、親日の国に住んでいる人全員が日本を好きなわけではないからです。

  • 中国人=悪
  • 反日の国に住んでいる人=反日主義

こうした歪んだ思考をしている人は、今すぐに考えを改めてほしいと思います。

差別の口実

私はこの記事の序盤で「店主はヘイト感情があるようで怪しい」といったことを述べましたが、その理由を説明します。

単刀直入に言えば、店主はコロナウイルス対策という「口実(言い逃れの材料)」を手に入れたということが考えられます。

コロナウイルスによる感染症が流行する前から、一部の悪い中国人たちによって店を荒らされてきたため、店主の中国人へのヘイト(憎悪)が蓄積していたのでしょう。

そうした中、コロナウイルスによる感染症が中国の武漢市で発生したため、感染症拡大防止を兼ねて、中国人対策に乗り出したわけです。

そして、中国人への差別意識のある人たち(差別主義者)や、人権意識の低い人たちが、この店主の対応に賛同している……ということです。

少し偉そうに説明しましたが、誰でもできそうな推理ですよね(笑)。

ただ、店主を叩くだけならレベルの低い批判で終わってしまいますので、「改善案」を教えてあげましょう!

貼り紙の改善案:これならOK

貼り紙には、「中国人は入店禁止」、「ウイルスをばらまかれるのは嫌」といったことが書かれてあるようです。

最優先で修正すべき点は、「中国人は入店禁止」の部分ですよね。先程も説明しましたが、これは不当な中国人差別に該当しますし、感染症対策になっていません。

そこで、次のように修正すれば、かなり良くなります。

コロナウイルスによる感染症拡大防止のため、最近、中国にいた人と、最近、中国にいた人に会ったことのある人の入店をお断りしています。

こうした貼り紙を複数の言語(日本語、中国語、英語など)に対応させて、店の前に貼り付けたらOKです。

これなら属性による不当な差別には該当しませんし、武漢市から帰国したばかりの日本人など、感染した疑いの強い人だけが対象になります。

感染症対策はしなければいけませんが、中国人差別にあたらない方法でやりましょう。

おまけ

教えて! gooというQ&Aサイトで、この店主のような思考をした人がいたので紹介します。反面教師にしてください。


 

みなためじゃんけん

 

このコーナーは、私と擬似的にじゃんけんできるコーナーです。

みなためじゃんけん、じゃんけんぽん!

 

私が出したのは……





 

チョキでした! グーの勝利です!



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