【ポリコレ】もしゲームの新作をポリコレコンサルに見てもらったら 【ポリコレ】もしゲームの新作をポリコレコンサルに見てもらったら – みなためラボ

【ポリコレ】もしゲームの新作をポリコレコンサルに見てもらったら


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はじめに

みなため

どうも! みなため(@MinatameT)です。

ポリコレ(政治的妥当性)をゲームやアニメなどの創作物に適用する事例が目立ってきました。

ブスや性的少数者のキャラクターを増やしたり、グロ要素やお色気要素を減らすのは、本当に消費者(ゲームのユーザーやアニメのファン)が喜ぶことなのでしょうか?

この記事では「もし私がゲームを好きなように制作したときに、そのゲームの資料をポリコレのコンサルタントに確認してもらったら」というフィクションを書いています。

実際にあった話ではないので、その点はご理解ください。

導入:ポリコレコンサルとの出会い

私は「ブラックエリアと死の伝説」というRPGを制作していました。

しかし、ゲームを制作して公開するのは初めてのことだったので、公開する前にゲームの内容が今の社会にどのように評価されるのか、とても気になっていました。

そこで先日、ポリコレのコンサルタントである堀 是男(ほり これお)さんに、ゲームの改善点をアドバイスしていただくことになりました。

ただし、実際にゲームをプレイしていただくのは時間がかかりすぎます。

そのため、ゲームの簡単な資料から得られる情報をもとにアドバイスをしていただく形となりました。

黒人差別を連想させる「ブラック」はアウト!

資料1のオリジナル版

まず、悪い意味で「ブラック」という言葉を用いるのは禁止だと指摘されました。

これは、黒人差別を連想させる表現に該当するらしいからです。

そのため、例えばブラックリストはディナイリストに、ブラック企業は悪徳企業に言い換えることが、ポリコレに配慮した表現になるようです。

ここで、私はブラックを「ダーク」という言葉に変更したところ、堀さんからは「ナイスポリコレ!」とお褒めいただきました。

次に、今の時代に「キチガイ」という表現はかなりマズいらしく、厳しく指摘されました。

ただ、冒険家の頭がおかしくなったという設定を守りたいので、「精神が崩壊」と言い換えることで許してもらえました。

最後に、今の時代に「殺」という漢字を使うのは不適切だという風潮があるらしく、伏せ字にするように指摘されました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料1の修正版

こうやって言葉狩りをして、なんの意味があるのでしょうか……?

では、次の資料の話に続きます。

多様性の時代! 胸の谷間を隠そう!

資料2のオリジナル版

まず、性別を男女で分けることが性的少数者(トランスジェンダーなど)に対して配慮のできていない表現にあたるということで、「タイプ1、タイプ2」と言い換えるように指摘されました。

こうやって言い換えることで、タイプ3、タイプ4、タイプ5……と、性別の多様性を認めることになり、ポリコレ加点が入るようです。

次に指摘されたのがタイプ2(女性)キャラクターの胸の谷間の部分でした。

どうやら、今の時代に女性の胸の谷間を描写するのは問題があるようでして、ポリコレ的には隠すことが望ましいようです。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料2の修正版

性の多様性については理解していますが、それをゲームの世界に無理やり持ち込むのはどうなのでしょうか?

それに、非実在の人物の胸を隠すのもバカバカしい話です。

では、次の資料の話に続きます。

使えない言葉を理解しよう!

資料3のオリジナル版

先ほどの指摘にもあったように、「狂」や「殺」の字は今の時代ではアウトです。

そのため、伏せ字にするか、うまく言い換えるように指摘されました。

そこで、戦闘狂は「戦闘好き」に、殺すは「倒す」や「攻撃する」といった表現に変更しました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料3の修正版

架空であるゲームの世界で「殺す」と表現して何が悪いのか、本当に理解不能です。

では、次の資料の話に続きます。

奴隷や催眠も禁止ワード!

資料4のオリジナル版

どうやら、今の時代は「奴隷」や「催眠」という言葉もNGのようです。

そのため、伏せ字にするか言い換えることが望ましく、ここでは奴隷を「働き者」、催眠を「魔法」と言い換えることにしました。

また、胸が大きすぎるのもポリコレ的に問題があるようなので、堀さんからは「もう少し削るべき」というアドバイスがありました。

さらに、肌の色を黒くすることもポリコレの必須要素の1つ(加点ではなく減点を防ぐための配慮)であるようなので、このキャラクターの肌を黒くしました。

ちなみに、多少太っているのはポリコレ加点が入るようなので、この点については褒めていただきました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料4の修正版

無意味な言葉狩り、肌の色の変更……もういい加減にしてほしいですね。

では、次の資料の話に続きます。

言葉も絵も設定もアウト!

資料5のオリジナル版

この資料を見た瞬間、堀さんは非常に驚いてしばらく無言になっていました。

このキャラはパッシブスキルの「酔っ払いモードで回復力が上がる」という我ながら面白い設定の子供だったのですが(笑)、まず「子供×アルコール」の組み合わせが完全にアウトであると、かなり厳しく指摘されました。

そこで、アルコール飲料ではなく普通のジュースに設定を変更しました。

また、ロリっ子という表現も非常にマズいらしく、仕方がなく「若者」に変更することにしました。

さらに、看護婦ではなく「看護師」に言い換えることと、下着が見えるのは少しであってもアウトのようなので、ズボンなどで隠すように指摘されました(スカートはポリコレ的に望ましくないようです。)。

指摘箇所が多すぎてさすがに腹が立ったので、ヤケクソでレズビアン設定を加えたところ、堀さんには「ナイスポリコレ!」と褒めてもらえました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料5の修正版

ゲームはあくまで娯楽ですよね?

キャラの個性や魅力をつぶしてまでポリコレに配慮するって……ポリコレ界は現実とフィクションの区別ができない人ばかりなのですか?

では、次の資料の話に続きます。

先住民族に対する偏見を助長するような表現はアウト!

資料6のオリジナル版

ここからは敵キャラの紹介です。

真っ先に見た目についての指摘が入りました。

このビジュアルは実在の「ネイティブ・アメリカン」を連想させ、彼らに対する偏見につながりかねないため、とても慎重になる必要があるようです。

そこで、原住民の見た目を変更することになりました。

また、原住民という呼び方もあまりよろしくないようなので「先住民族」に変更しました。

さらに、ゲイの設定を加えるべきだという指摘もされたので、しぶしぶそれに従いました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料6の修正版

修正後のキャラにも魅力はあると思うのですが、そうやってオリジナルの表現をつぶすのは(真の意味での)多様性に反しますし、表現の自由の侵害といえるでしょう。

では、次の資料の話に続きます。

宗教や誘拐の設定はセンシティブ!

資料7のオリジナル版

まず、宗教の表現については、実在の宗教によく配慮する必要があるようです。

そこで、聖職者という呼び方をやめて、彼女の戦闘スタイルを指す「鎖使い」としました。

次に、子供の拉致監禁については非常にセンシティブな社会問題なので、完全にアウトのようです。

そのため、「若者を利用する」という設定に変更しました。

さらに、女性キャラが脇を見せるのも(特に脇のラインが)望ましくないようなので、隠すように修正しました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料7の修正版

子供の拉致監禁については確かに深刻な社会問題ですから、表現を隠したい人の気持ちはわからなくもないですが、フィクション作品で配慮したところで本質的な意味はないでしょう。

また、女性キャラの脇出しがアウトとなると、次第にお腹、太もも、鎖骨などの描写もアウトになっていきますよ。

では、次の資料の話に続きます。

人権について考えさせる話を作ろう!

資料8のオリジナル版

まず、自殺という言葉も今の時代では不適切な表現にあたるということなので、「自害」に言い換えました。

また、死という言葉は伏せ字にするのが一般的な配慮のようなので、不老不死は「不老不✕」にしました。

次に、人魚とはいえ露出度が高いようなので(脇は閉じているのでセーフらしいですが)、もう少し隠すように指摘されました。

さらに、彼女の居場所がない理由を肌の色による差別の影響にして、差別や偏見を解消するストーリーにすることを強くおすすめされました。

こうすることで、肌の色による差別の被害に遭っている人に希望を与えたり、人道的な啓蒙(教育)につながるようです。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料8の修正版

これ、本当に意味のある配慮ですか?

多様性を謳うのであれば、あらゆる創作の自由(表現の自由)を認めるべきですよね?

もし、黒人キャラやブスキャラがいないことが不満なのであれば、同志でチームを組んで理想のゲームを作れば良いでしょう。

では、次の資料の話に続きます。

障害者も忘れずに!

資料9のオリジナル版

このままの設定でも大丈夫のようなのですが、未だに1人も障害者のキャラクターが登場していないのは、ポリコレ的によろしくないようです。

目が見えない、耳が聞こえない、肢体不自由などの身体障害者や知的障害者などを主要なキャラクターに含めることで、障害者のことをないがしろにしない姿勢をアピールすることができるようです。

また、登場キャラクターの平均年齢が若いこともポリコレ的には避けたいようなので、高齢者にしました。

なお、今の時代では「障害者」ではなく「障がい者」と表記するのがマナーらしいです。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料9の修正版

盲目の芸術家というのはカッコいい感じはしますが、大事なのはそこではありません。

「障害者を出すべき」とか「高齢者を出すべき」といった多様性の押しつけは、真の多様性を損なうことになるでしょう。

では、次の資料の話に続きます。

過去に差別発言で炎上した人とは関わるな!

資料10のオリジナル版

これが最後の資料です。

キャラクターではなく、このゲームのテーマソング『黒の禁域』についての資料です。

雨中 竜也さんに作詞と作曲を、MaiPTさんに編曲からマスタリングまでをやっていただく予定でした。

2人とも暗い世界観の楽曲制作を得意としており、相乗効果で素晴らしい楽曲に仕上げてくださることを期待していたからです。

しかし、雨中さんはSNSで過去に「黒人とかビターチョコみたいですき」や「~さんって見た目は屈強なホモじゃね?」といった差別的投稿をしており、何度か炎上していました。

ポリコレ的には、差別的思想をもつ人物に楽曲提供をしてもらうのはNGだそうです。

そのため、テーマソングはMaiPTさんにすべてをお願いすることになりました。

また、楽曲名の「黒」もよろしくないようなので「闇」に変更しました。

よって、この資料は次のように修正されました。

資料10の修正版

非道徳的な思想や前科については作品とは別の部分ですから、「作品に罪はない」という意識でいかないと、揚げ足取りの要領でいくらでも規制できてしまいます。

過去にいじめに加担していた、不倫していた、著作権侵害していた、飲酒運転で捕まっていた……などもそうですね。

さて、これでポリコレコンサルは終了しましたが、最後に堀さんからは「今の時代はポリコレを意識しないと、社会からの信用が得られない。自分や会社を守るためにもポリコレ対策は必須だ。」とアドバイスしていただきました。

おわりに

コンサルはいかがでしたか(笑)?

私は「すべて修正する必要がなかった」という意見ですが、人によって「この修正はやりすぎだけど、こっちは妥当だな」といった感じ方が異なるでしょう。

「問題あり or 問題なし」の判断には個人差が大きいので、すべての人が納得できるような表現は不可能なのです。

そこで、法というもので客観的にジャッジするわけです。

基本的にはゲームやアニメの制作陣の作りたいように作らせておき、違法な部分があればそれを合法の範囲内に修正するというやり方です。

CEROとかいうクソ規制団体は要りません。

このやり方を業界内で徹底することで、今よりも自由なコンテンツづくりができます。

合法コンテンツなのに、ポリコレの圧力や世間の感情論によってつぶされる or 本来の表現を失うというのは非常にもったいないことです。

合法であれば、どのようなコンテンツでも許容されるべきです。

※そもそも、ゲームやアニメのクリエイターであれば、大切にすべきなのはポリコレ団体ではなく「作品本来の表現」と「消費者(ユーザーやファン)」でしょう。

私はこれからも、表現の自由を制限するポリコレの圧力に抗っていきます!

おまけ:「乗っ取る」という選択肢

私は憲法違反である表現規制を撤廃するために、規制団体を乗っ取ってレーティング基準を変更したり(加入戦術)、地方議会議員になって条例の有害図書などを廃止するようなことも考えました。

まあ「乗っ取る」と表現すると反社会的な悪いイメージがありますが、私が考えているのは「理路整然と教育する内部改革」という平和的な方法です。

しかし、情けないことに私個人にはそのような財力も時間もなく……(泣)。

私のような財力も時間もない個人ができることは、法的根拠のない自主規制をしない(自主規制の風潮に加担しない)ということですね。

それと、プレイしているゲームのアンケートにはちゃんと「法的根拠のない自主規制はやめてください」などと批判的な意見を書いたり、ポリコレに逆らった内容があれば「~というキャラクターの設定やデザインはとても良かったです」などと褒めるような意見を書くことも大事です。

SNSやブログで規制に反対する意見を発信したり、表現の自由を守る活動を支援するなど、非暴力と不服従の精神で活動を続けていきましょう!

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