部活の連帯責任がおかしい理由 部活の連帯責任がおかしい理由 – みなためラボ

部活の連帯責任がおかしい理由


文字サイズ:?? (px)

はじめに

みなため

どうも! みなため(@MinatameT)です。

「あいつだけのせいなのに! 俺(私)は全然悪くないのに! なんで巻き込まれなきゃならないの?」と思ったことはありませんか?

その感覚は正しいですよ。連帯責任を否定するのは、まともな感覚です。自信を持ってください。

この記事では、連帯責任論がおかしい理由を、学校の部活動に着目しながら説明しています。また、記事の後半では連帯責任の風潮がなくならない理由を説明します。

キャラクター

では、「連帯責任論がおかしい理由」について、これからわかりやすく説明していきます。

連帯責任がおかしい理由は善人が巻き込まれるから

責任の鎖

10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ

連帯責任がおかしい理由は、何も悪いことをしていない人が罰(ペナルティー)を受けるからです。ひとつの人権侵害といえます。

ここで、有名な格言として「10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜(むこ)を罰するなかれ」というものがあります。

この格言を現代風にわかりやすくすると、

法の格言10人の真犯人を逃してしまったとしても、1人の善人(何も悪いことをしていない人)を罰してはいけません。

ということです。

つまり、悪人を罰する優先度よりも、善人を罰しない優先度のほうが高いということです。

キャラクター

何も悪いことをしていない人がペナルティーを受ける……そんなこと、絶対にあってはダメなんです。

キャラクター

そうですよね。でも、学校の部活となんの関係があるんですか?

キャラクター

部活で連帯責任を負わされた経験がないと、イメージが難しいかもしれませんね。今から説明します。

部活動でも「10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ」

ある部活に11人が在籍しているとして、その部員の1人だけ(Aさん)が暴行事件を起こしてしまったとします。ここでは、他校の生徒とケンカになったとしましょう。

他の10人の部員は、事件を目撃してもいなければ、Aさんに「暴行事件を起こすように」と指示してもいません。つまり、Aさんが勝手に事件を起こしたということです。

しかし、他の10人の部員は、顧問の先生に「Aさんがやったことだが、お前たちにも責任がある。部活は1ヶ月活動休止だ!」と言われてしまいました。

これが連帯責任です。……まあ、どう考えてもおかしいですよね。善人が巻き込まれてしまっています。

ですから、部活動であっても「10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ」の考え方が適用できるわけです。

キャラクター

なるほどー! こんなことに巻き込まれたら残念すぎますからねー。

キャラクター

そうですね。しかも、道徳的(モラル的)にもあってはならないことですよね。

大切なことは、どんなときでも

法の格言10人の真犯人を逃してしまったとしても、1人の善人(何も悪いことをしていない人)を罰しては(巻き込んでは)いけません。

これだけなんです。これさえ守っていれば、おかしな連帯責任論は消えていくはずなんです。冤罪(えんざい:善人が巻き込まれること)もなくなるはずなんです。

キャラクター

じゃあ、なんで連帯責任がなくならないんですか?

キャラクター

いい質問ですね。これから説明していきます。

連帯責任の風潮がなくならない理由

連帯責任は毒です

私の考えでは、大きく分けて2つの理由があると思っています。

連帯責任がなくならない理由
  • 日本の文化が「集団的」だから
  • 不祥事を減らすための得策だと考えられているから

これらについて、説明していきます。

日本の文化が「集団的」だから

海外の事情は知りませんが、日本は「集団的」な文化が強いです。「みんなで一緒に何かをやったり、共有したりしよう」という風潮ですね。

例えば、次のようなことです。

集団的な文化赤信号なのに、1人の大人が横断歩道を渡り始めたとします。すると、周りの大人たちも「それに流されるように(影響されたように)」横断歩道を渡り始めました。

これは「あるある」ですよね。「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」と言われている現象(?)です。

海外のことはわかりませんが、日本ではこの傾向が強いですよね。結局、「周りがこうしているから、自分もそれに合わせたら問題ないでしょ」という思考をしているわけですね。

つまり、「連帯責任はよく使われているから、自分も連帯責任を使ってもいいよね」という風潮があり、それが連帯責任論を拡散していっていると考えています。

キャラクター

そうした中、「連帯責任論はおかしい!」というまともな意見が増えてきているのが救いです。

不祥事を減らすための得策だと考えられているから

これが一番の理由です。部員の1人が不祥事(問題)を起こしてしまっただけで周りの人が巻き込まれるということは、周りの人が問題の発生を防止しなければならないということです。

つまり、「連帯責任に巻き込まれたくないから、部員が悪いことをしようとしていたら注意してやろう」という雰囲気にするための作戦です。

しかし、この作戦には大きな欠点(デメリット)があります。それは……

法の格言10人の真犯人を逃してしまったとしても、1人の善人(何も悪いことをしていない人)を罰しては(巻き込んでは)いけません。

これに違反していることです。

不祥事(問題)を減らそうとする目的は良いのですが、善人を巻き込むというやり方がおかしいのです。

つまり、「善人を罰してはいけない」という基本中の基本を守るためには、連帯責任は使えないということです。

キャラクター

じゃあ、どうやって不祥事を防いだらいいんですか?

キャラクター

罰則を厳しくすると良いですね。もちろん、連帯責任を廃止してからの話ですよ。

おわりに

この記事では、連帯責任論がおかしい理由と、連帯責任の風潮がなくならない理由について、説明しました。

しつこいようですが、連帯責任論がおかしいのは善人(悪いことをしていない人)を巻き込んでしまうからです。

そして、これもしつこいですが、

法の格言10人の真犯人を逃してしまったとしても、1人の善人(悪いことをしていない人)を罰しては(巻き込んでは)いけません。

これを守ることが非常に大切であることを理解していただきたいと思います。

キャラクター

ちなみに、本当に大切なことなので、(この記事本文だけで)格言を4回も言いました(笑)。

記事本文下のバナー広告

この記事をSNSでシェアする

 

人権カテゴリーの最新記事(5件)

管理人のTwitter

Tweets by MinatameT

内部リンク集

広告枠のレンタルの詳細はこちら!
記事作成のご依頼の詳細はこちら!