はじめに
どうも! みなため(@MinatameT)です。
この記事では、入力された10進数を32進数に変換するプログラムを紹介します。プログラミング言語はC言語です。
32進数は、0からVまでの数字や文字を使って値を表現するものですね。
あまり難しいものではありませんし、1つずつ確実に理解していけばOKです。
それでは、プログラムをさっそく確認していきましょう。
10進数から32進数に変換するプログラムの例
ソースコード
#include<stdio.h>
#include<math.h>
#include<string.h>
int main(void)
{
int d; //入力値d
char x[33] = "0123456789ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUV"; //32進数の配列
char x0[2] = {0}; //32進数の右から0ケタめ
char x1[2] = {0}; //32進数の右から1ケタめ
char x2[2] = {0}; //32進数の右から2ケタめ
char x3[2] = {0}; //32進数の右から3ケタめ
char xfin[5] = {0}; //32進数に変換した結果
int L; //ループ用変数L
int xv0,xv1,xv2,xv3; //32進数のそれぞれの桁の重み
printf("0から1048575までの10進数の整数値を入力。>");
scanf("%d",&d); //dに10進数の整数値が入る。
/*32進数の計算*/
xv0 = (int)(d/(pow(32,0)))%32; //32^0の位
xv1 = (int)(d/(pow(32,1)))%32; //32^1の位
xv2 = (int)(d/(pow(32,2)))%32; //32^2の位
xv3 = (int)(d/(pow(32,3)))%32; //32^3の位
for(L=0; L<32; L=L+1)
{
if(xv0==L)
{
strncpy(x0,x+L,1); //x0に、配列xのL番めからの値を1つ分代入する。
}
if(xv1==L)
{
strncpy(x1,x+L,1); //x1に、配列xのL番めからの値を1つ分代入する。
}
if(xv2==L)
{
strncpy(x2,x+L,1); //x2に、配列xのL番めからの値を1つ分代入する。
}
if(xv3==L)
{
strncpy(x3,x+L,1); //x3に、配列xのL番めからの値を1つ分代入する。
}
}
snprintf(xfin,5,"%s%s%s%s",x3,x2,x1,x0); //xfinにx3~x0を連結させたものを代入する。
printf("%d(10進数) = %s(32進数)\n",d,xfin); //32進数に変換した結果を出力する。
return(0);
}
#include<math.h>は、pow関数を使うために必要です。pow関数については、以下の記事を参考にしてください。
#include<string.h>は、strncpy関数を使うために必要です。strncpy関数は、ある文字列を他の文字列に「上書き」するために利用されます。
strncpy関数の使い方については、以下の記事を参考にしてください。
snprintf関数についてですが、左から順番に見ていくと、xfinが代入先です。次に、「5」というのは代入する合計文字数 + 1の値です。次に、%sが4つありますが、これは代入する変数の数だけ%sを書きます。最後に、代入する変数名を「,」で区切って順番に書きます。
snprintf関数の使い方については、以下の記事を参考にしてください。
char配列の宣言時に必要な文字数 + 1のサイズを確保しているのは、終端文字(NULL)が1つ入るためなのですが、ここでは詳しく説明しません。
また、char配列の宣言時に {0}; としているのは、配列の中を0で埋め尽くすため(ゼロクリアー)です。これをしないと、計算結果が間違う可能性があります。
それでは、実行結果を確認していきます。
実行結果の例
0から1048575までの10進数の整数値を入力。>256
256(10進数) = 0080(32進数)
これは、入力値の256(10進数)が80(32進数)に変換された様子ですね。
念のため、正解しているかどうか、検算してみましょうか。
右から2ケタめの大きさが8×32 = 256になるので正解ですね。
0から1048575までの10進数の整数値を入力。>2020
2020(10進数) = 01V4(32進数)
これは、入力値の2020(10進数)が1V4(32進数)に変換された様子ですね。
これも、念のため検算してみます。
まず、Vは31ですので、右から2ケタめの大きさは31×32 = 992 です。
次に、1はそのまま1なので、右から3ケタめの大きさは1×32×32 = 1024です。
最後に、4 + 992 + 1024 = 2020となりますので正解ですね。
今回はここまでです。ややこしい文法もありますが、慣れたら平気です。皆さん、お疲れ様でした。
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