はじめに
どうも! みなため(@MinatameT)です。
この記事では、「これからC言語の学習を始めよう」としている方を対象に、「変数」について説明していきます。
変数がどのようなものかを知っておかないと、まともなプログラミングができないので、ここで絶対に理解しておく必要があります。
……ここで「大丈夫かな?」という不安を持つかもしれませんが、入門者の方々にとってわかりやすく説明しますので、その点は安心してください。
それでは、C言語学習の扉を開けましょう!
変数とは
変数とは、変な数のこと……ではなく、「変わることができる数(と、その数が入っている空間)」です。
「変わることができる数」を、a、b、x、yのような名称の空間に入れて扱います。
例えば……
- a = 1
- b = 2
- x = 100
- y = 3.14
という感じです。
変数の値は、途中で変えることができます。
ただし、値を変えてしまうということは、もとの値は残らずに上書きされてしまうということです。この点に注意してください。
……ここまでが、変数の基本中の基本です。
- 変数:変わることのできる数と、その数が入っている空間の総称。
- 変数の値は途中で何度でも変えることができる。
- 変数の値を変えると、直前に入っていた値は上書きされて消えてしまう。
この基本をしっかりと理解したうえで、次の項目に進んでください。
最後に確認問題を用意してありますので、後で挑戦してみてください。
変数の型の大まかな種類
変数には「型」というものがあります。これには、整数や小数など、扱える値の種類が決まっています。
また、変数を使い始めるときには、この型を指定する必要があります。
そして、その変数の型には、いくつかの種類があります。ここでは、その種類を大雑把に説明します。
さっそくですが、次の表を見てください。
型の名称(読み方) | 簡単な説明 |
int(イント) | 整数の値を扱える。 |
float(フロート)、 double(ダブル) | 小数の値を扱える。 |
char(キャラ) | 半角1文字だけを扱える。 |
char[](キャラの配列) | 文字列(複数の文字)を扱える。 |
代表的な変数の型は、上記のとおりです。
今はすべて理解する必要はありませんので、「こんなものがあるんだなー」と思っておいてください。
変数の型の決め方(宣言方法)
変数にはintやfloatなどの「型」があることがわかりました。
それでは、この型と変数名の対応方法(型の指定方法)を説明します。
変数の型 変数名;
たったこれだけです。
ここで、変数の型と変数名の間の「半角スペース」を忘れないようにしましょう。
例えば、int型(整数)の変数aを使うときのコードは……
int a;
とします。最後の「;(セミコロン)」は、日本語の「。(句点)」みたいなもので、つけないとエラーになりますので注意しましょう。
もう1つの例を挙げると、float(小数)の変数yを使うときのコードは……
float y;
とします。
上記の2つのコードのような、変数を扱うための準備を「宣言」といいます。
これで、int型の変数aと、float型の変数yが使えるようになりました!
変数を扱う準備ができました!
変数に値を入れる方法
宣言(変数を扱う準備)ができたところで、それぞれの変数に値を入れていきたいと思います。
例えば、次の図のように、変数に値を入れる方法を説明します。
これは、次のようにして値を入れます。
a = 1;
b = 2;
x = 100;
y = 3.14;
aに1を、bに2を、xに100を、yに3.14を入れています。
注意点としては、最後の「;(セミコロン)」を忘れないようにしましょう。
また、「=」の前後に半角スペースを入れていますが、このスペースはなくても大丈夫です。
値を入れる方法はこれでOKです。最後に、確認問題に挑戦してみてください。
確認問題
問題編
【1】次の文章は、変数についての説明文です。この説明文中の間違っている点を、2つ訂正してください。
変数の値は途中で変えることができません。また、変数には値が新しい順でストックされていきます(上書きされない。)。
【2】次の指定通りに、変数を宣言するコードを記述しましょう。
(1)int型の変数d
(2)float型の変数e
(3)double型の変数f
【3】次の指定通りに、変数に値を入れるコードを記述しましょう。
(1)dに100を入れる。
(2)eに1.2を入れる。
(3)fに5.55を入れる。
解答編
【1】次の文章は、変数についての説明文です。この説明文中の間違っている点を、2つ訂正してください。
- 「途中で変えることができません」ではなく、「途中で変えることができます」。
- 「値が新しい順でストックされていきます(上書きされない。)」ではなく、「値が1つしか入らないため、古い値は新しい値に上書きされてしまいます」。
【2】次の指定通りに、変数を宣言するコードを記述しましょう。
(1)int型の変数d
int d;
(2)float型の変数e
float e;
(3)double型の変数f
double f;
【3】次の指定通りに、変数に値を入れるコードを記述しましょう。
(1)dに100を入れる。
d = 100;
(2)eに1.2を入れる。
e = 1.2;
(3)fに5.55を入れる。
f = 5.55;
今回はここまでです。これから、プログラミングを楽しんでいきましょう!