もくじ
はじめに
私はホラー系が大好きでして、ハラハラドキドキするようなアニメを見ることが多いです。
そんな私ですが、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』を全話視聴しましたので、その感想と考察を書きました!
アニメ情報
- アニメタイトル:ウマ娘 プリティーダービー Season 2
- 原作:Cygames
- 制作会社:スタジオKAI
アニメのタイプ
- 難解さ:ストーリーの理解の難しさ。内容の理解が難しく、考察することが多いアニメほど5に近づく。
- テンポ:ストーリー展開の平均的な速さ。展開が速いアニメほど5に近づく。
- SF要素:ストーリーや世界観のSF要素の強さ。現実から遠いアニメほど5に近づく。
- グロ:残虐描写の多さや強さ。グロいアニメほど5に近づく。
- エロ:性的描写の多さや強さ。エロいアニメほど5に近づく。
- ギャグ:笑わせる要素の多さや強さ。ゲラゲラと笑えるアニメほど5に近づく。
以下、感想と考察です。
アニメ第2期だけでなく第1期の範囲のネタバレも含まれていますので、ご注意ください!
総合的な感想
第1期との比較になりますが、話は平均的に「暗くなった」印象を受けました。
第1期の主人公はスペシャルウィーク(以下「スペちゃん」)とサイレンススズカ(以下「スズカ様」)でしたが、今期の主人公はトウカイテイオー(以下「テイオー」)とメジロマックイーン(以下「マックイーン」)にバトンタッチされました。
史実ベースの物語であるため、ケガの多かったテイオーを中心とした物語だと、どうしても暗くなってしまうのは理解できます。
ただ、史実を知らずに第1期のノリで見ていると、途中で見ているのがつらくなる人も出てくるかな……と感じました。
私はもちろん、ウマ娘は大好きですしもっと暗くエグいアニメも見てきましたので、視聴を断念しようと思ったことはなかったです。
視聴前にネタバレを食らったことについて
アニメの時系列については 第1期の第1話から第12話 → 第2期 → 第1期の第13話(最終話) だとわかっていますが、私は第1期を最後まで見てから第2期を視聴開始しました。
つまり、時系列順ではなく放送順に視聴しました。
多くの人はその視聴順でOKという意見のようですが、やっぱり私は時系列順に見たかったのが本音です。
その大きな理由は、テイオーに関するネタバレ(三冠を達成できなかったこと、有馬記念で復活すること)を食らいたくなかったからです……。
確かに、第2期の視聴を終えた後に第1期の第13話を見ると違和感はありますが、まあネタバレを食らうよりはマシだと思います。
※ネタバレを気にしない方かテイオーの戦績を知っている方なら、放送順に見ても大丈夫です。
違和感と寂しさ
途中で慣れたものの、主人公がスペちゃん & スズカ様からテイオー & マックイーンに変わったのは、最初違和感が強かったですね。
しかも、スペちゃんは第1期と比べてあまりしゃべりませんし、スズカ様は海外に行っており出番がほとんど有馬せんでした(泣)。
それに、第1期でたくさん活躍していたグラスワンダー(以下「グラスちゃん」)やエルコンドルパサー(以下「エルちゃん」)の出演もほぼなく、正直に言うとけっこう寂しかったです。
「ハルウララ(以下「ウララちゃん」)、もっと出せや!」とも思いましたよ(笑)。
こうした違和感や寂しさはあったものの、新キャラの登場やテイマクの尊い関係などで「新しいウマ娘の世界」を知ることができました。
やっぱり、特定のキャラにフォーカスを当てる場合、どうしても出番を減らさないといけないキャラが出てきてしまうわけですね。
それがシンボリルドルフ(以下「会長」)を除くチーム・リギルのウマ娘たちであったり、セイウンスカイ(以下「セイちゃん」)であったりしますね。私はブロワイエのことも忘れておりません(笑)。
2022年11月に第3期の制作が発表されましたが(めっちゃ嬉しいです!)、主人公は絶対に変わるはずですので、また似たような違和感や寂しさを味わうことになるとは思います。
しかしその分、新たなウマ娘を楽しむことができるわけですから、第3期にはとても期待しています!
チーム・カノープス
はじめの頃はチーム・カノープスをただの「お笑い集団」だと思っていたのですが、それは完全な誤解でした。
テイオーの伝説の有馬記念が見れたのは、カノープスのおかげといっても良いでしょう。
「第2期で一番好きな話数は何話ですか?」と聞かれたら、私は迷わず「第10話」と答えます。
それは、諦めて引退しようとしていたテイオーに対して、ツインターボ(以下「ターボ師匠」)がバテバテで走りながら勝利して本気(諦めない気持ち)を見せつけた……という描写が私の心にぶっ刺さったからです。
こんなにバテバテで死にそうになりながら走っているウマ娘は今までに見たことがなく、ターボ師匠の純粋でまっすぐな気持ちが、テイオーにもぶっ刺さったのではないでしょうか。
正直、あれを超えるシーンはこれまでのウマ娘になかったです(※個人の感想です。)。本当に大好きなシーンです。
まあ、その裏では実行委員であったメイショウドトウ(以下「ドトウ」)をナイスネイチャ(以下「ネイチャ」)とマチカネタンホイザ(以下「マチタン」)が取り押さえ、南坂トレーナーがテロ風行為映像ジャックをおこなうという衝撃の事件が起きていたのですが……(笑)。
それと、イクノディクタス(以下「イクノ」)はレースにたくさん出場していた印象が有馬すが、ケガをしていないのはすごいですよね!
いやー、カノープスは雰囲気もやっていることも大好きなチームです!
暗い第2期を救ってくれました!
自分を認めてくれるライバルがいること
テイオーは3回骨折しましたが、骨折のたびに鼓舞してくれる存在がいました。
マックイーンは特に大きな存在で、温泉やハロウィンでイチャイチャして、テイオーのやる気をアップさせていた優等生だったと思います。
トレーナーさんも頑張ってくれましたが、今回は第1期のように順調にはいかなかったですね……。
テイオーが言っていたとおり、テイオーにとってマックイーンは「強いウマ娘であり続ける」存在なのですね。
第12話の「けい靭帯炎」でメンタルがやられてうっかり本音を漏らしてしまったとはいえ、そんなのはチャラにできるくらい貢献していました。
最初はただのライバルだったわけですが、テイオーのケガでマックイーンは「テイオーと一緒に走りたい」と意思表示したり、マックイーンのけい靭帯炎でテイオーは「奇跡を起こすから、有馬記念を見て」といった主張をしたり、そうしてお互いを信頼して鼓舞し合う関係にグレードアップしていったのは、テイマクの尊さだと感じました。
「今度はボクの番だ。」は名言ですね!
ちなみに、第12話のエンディングは2人の立場が逆転していて「そうきたか!」と感心しました。
夢は変化する
テイオーの憧れの存在であった会長は「三冠ウマ娘」であり、テイオーは「無敗の三冠ウマ娘」を目指していましたね。
まず「三冠ウマ娘」の夢が叶わなくなり「無敗のウマ娘」に夢を変えたものの、その夢も叶わなくなってしまいました。
さらに追い打ちをかけるかのように「宝塚記念でマックイーンに勝つ」という夢も叶わなくなりました……。
しかも、新聞やニュース番組では引退説が出ていたり、ファンの人に「応援していました。」と過去形で言われたり、ドクターストップに近い言葉をかけられたり……私がテイオーの立場だと病みそうになると思います。
おハナさんは「夢は形を変えていく。」と言っていましたが、まさにそのとおりですね。
例えば、小学生の頃は「ケーキ屋さんになる!」と言っていた子供が大学生になって「看護師になる!」と夢をガラッと変えることもありますし、テイオーのように現実を考慮して夢を少しずつ軌道修正していくこともあります。
これは自分への言葉でもありますが、凝り固まらずもっと柔軟に生きていけると良いですね。
致命的な転倒に見えたが……
第9話はウマ娘の中でも一番重い話だったと感じましたが、個人的に気になっているのがテイオーの骨折による転倒のシーンです。
第1期でスズカ様が骨折したとき、あのスピードのまま転倒すると死んでしまうリスクがありました。
スズカ様は大幅に減速できてスペちゃんに支えられて助かったのですが、テイオーはあのスピードのまま転倒したように見えました。
私は骨折どころでは済まないように見えたのですが、あれは奇跡的に骨折だけで済んだ……という理解でOKなのでしょうか?
まあ、多少の打撲はあったかもしれませんが、生きていたのは幸運だったといえますよね?
ウマ娘の転倒に詳しい方がいらっしゃったら、ぜひご教示いただきたいです。
第3の主人公
第7話と第8話はライスシャワー(以下「ライス」)が実質的な主人公でしたね。
そのため、私はライスを「(第2期の)第3の主人公」だと思っています。
また、私が「ウマ娘の第2期で一番熱かったレースは?」と聞かれたら、第8話の「天皇賞(春)」と答えます。
ライスが精神力を鍛えて覚醒したことでマックイーンを圧倒し、正直、ウマ娘で最も迫力のあるレースだと感じました。
それと、第8話はオープニング映像の覚醒ライスもカッコよくて好きですね。あの「オーラ」は誰も超えられないでしょう。
ライス周りの話だと、スペちゃんの「ライスシャワー、いい響きですね。大好きです。特にライスのあたりが。」やゴールドシップ(以下「ゴルシ」)の「やっておしまーい!!」に笑いました(笑)。
ライスについての話で欠かせないのは、彼女にとってのMVPウマ娘であろうミホノブルボン(以下「ブルボン」)ですね。
最初はもっと無感情なウマ娘だと思っていたのですが、意外と感情表現をするタイプで驚きました。
また、勝負服がSF風(?)でカッコいいと思いました。ちょっと寒そうですけどね……(笑)。
寒そうなのはブルボンだけでなく黒沼トレーナーもですね(笑)。
めちゃくちゃ怖い人に見えるものの、彼が出てくるたびにクスっと笑ってしまっていたのは私だけでしょうか?
それと、もしブルボンが三冠ウマ娘になっていたら黒沼トレーナーは笑顔になっていたのか……というのが気になります。
占いコンビとズッ友コンビ
第2期で新キャラがたくさん登場しましたが、ドトウとマチカネフクキタル(以下「マチフク」)の占いコンビ、メジロパーマー(以下「パーマー」)とダイタクヘリオス(以下「ヘリオス」)のズッ友コンビも印象に残っています。
占いコンビは第1期の時点ですでに登場していましたが、第2期では出演回数が一気に増えましたね! ギャラも増えたことでしょう。
ドトウの「救いはないのですか?」は毎度おなじみのセリフですね(笑)。
カノープスのメンバーに襲撃されたときも、それに近いセリフを言っていたと記憶しています。
マチフクは占いによってパーマーとヘリオスをズッ友にしたことですし、ズッ友コンビからの信頼は厚いのだと考えられます。
そういえば、マチフクがドトウに「じゃ、明日の仕込みよろしくね!」と言っていましたが、占いの仕込みってどんなことをするのでしょうか(笑)?
展開や尺の都合上、占いコンビが走って活躍している姿を見ることはできませんでしたが、第3期で見ることができたら嬉しいです!
キタちゃんとダイヤちゃんとオタク2人
キタサンブラック(以下「キタちゃん」)とサトノダイヤモンド(以下「ダイヤちゃん」)は後輩ポジションのウマ娘ですが、私は第3期の主人公ペアに昇格すると予想しています。
ただ史実のことはほとんど知らないのでどれほど面白いストーリーになるのかはわかりませんが、テイオーやマックイーンが先輩としてアドバイスをする光景は容易に想像できます。
例えば「はちみーを食べるべきだよー!」とか「スイーツも忘れてはいけませんわ!」とかですね(笑)。
何よりも、第3期では熱いレースを見せて(魅せて)くれることを期待しています!
あっ、キタちゃんとダイヤちゃんといえば、ウマ娘オタクの男性2人も印象に残っていますね。
正直、かわいい系のコンテンツに出てくるオタク男性の印象は一般的に良くないと思うのですが(笑)、この2人はキタちゃんとダイヤちゃんに優しく接していて、視聴者を不快にさせない面白いキャラ設定だと感じました。
それと「どうした急に?」は名言です(笑)。
BNW
私はOVAを視聴していなかったので、はじめは「BNW」というワードにピンと来ませんでした(汗)。
確認ですが、Bは「ビワハヤヒデ(以下「ハヤヒデ姉貴」)」、Nは「ナリタタイシン(以下「タイシン」)」、Wは「ウイニングチケット(以下「チケット」)」を指しますね。
オープニング映像ではハヤヒデ姉貴がラスボスの風格を出していたため、史実を知らない私は「BNW最強はハヤヒデ姉貴かな?」というイメージをもっていました。
第13話の有馬記念では、テイオーに意外とあっさり負けてしまったように見えましたが、これはテイオーの「マックイーンのためにも奇跡を起こす」という意志があまりにも強すぎたからだと解釈しました。
BNWの3人も実際はとても活躍していたと思うのですが、尺の都合上、時間をかけてていねいに紹介している暇はありませんでしたね……。
そこで「BNWのことが気になるのならOVAを見よう!」という結論に至るわけですね(笑)。
リメイク希望の有馬記念
第13話の有馬記念はテイオーの「奇跡の復活劇」として、非常に感動的なレースであったのは認めます。
しかしながら、個人的に「もっとこうしたほうが感動できたのでは?」という気持ちが正直あります。
具体的には……
- ヤンキー集団や美容院などのギャグシーンをカットし、感動のレースに集中できるようにする。
- テイオーが最後の直線で数名追い抜かす過程を見せる。
- テイオーが「勝負だー!!!」と叫んだ直後、天皇賞(春)のときのライスを超えるオーラを出す。
- テイオーだけでなく、ハヤヒデ姉貴を中心とした他の走っているウマ娘の心理描写を増やす。
といった感じですね。
あくまで私個人の意見ですが……いかがでしょうか?
大好きな作品の最終話なので厳しい評価は避けたいのですが、私は「取っ散らかっている」印象を受けました。
カメラが頻繁に切り替わりすぎですし……。
大好きだからこそ、レースに集中させてほしかったのが本音です。
でも、ウイニングライブは最高のクオリティーでしたよ!
レース結果についての説得力
第1期ではウマ娘の「距離適性」について触れられていなかったと記憶していますが、第2期では「マックイーンはテイオーよりも長距離に強い」というように得意な距離が説明されていて、レース結果に納得できるような配慮があったと感じました。
また、ライスや黒沼トレーナーの「精神は肉体を超える」といった発言も、レース結果の説得力を強めています。
例えば、第8話の天皇賞(春)のライス、第10話のオールカマーのターボ師匠、第13話の有馬記念のテイオーなどは、精神が肉体を超越した実例としてわかりやすいですね。
史実ベースの作品なので「どうすればレース結果を視聴者に納得してもらえるのか? ご都合主義に見えないようにするためには?」といった点で大変だったとは思うのですが、私はウマく描写できていたと高く評価したいですね(上から目線)。
はちみー大流行?!
テイオーがときどき買っていた「はちみー」ですが、私は少々ぼったくり価格に感じました(笑)。
はちみつドリンクが1,000円、はちみつレモンドリンクが1,500円ですよね……(汗)。
都会の移動車販売しているドリンクの価格はよく知らないのですが、はちみつの産地や成分にこだわっているのなら十分納得できます。
そういえば、テイオーは「はちみーの歌」を、ターボ師匠は「はちみーの替え歌」を歌っていたということは、はちみーの歌はウマ娘の世界で有名なCMソングなのでしょうか?
もしくは、同じクラスであるテイオー自作のはちみーの歌を聞いて覚えて、その替え歌を歌っていた……という感じでしょうか?
そのあたりはよくわかりませんが、私がはちみーを注文するのならテイオーと同じ「硬め、濃いめ、多め」にしたいところです!
ウマ娘たちの年齢はどうなっている?
第1期 第1話(スズカ様のバレンタインステークス)が1998年2月の話だとすると、第2期 最終話(テイオーの有馬記念)は2002年12月の話だと考えられます。
会長はテイオーが幼いときから現役ウマ娘ですから、あの頃の会長が13歳だとしても、第2期 最終話の時点で20歳を超えている可能性が高いです。
それでもトレセン学園に制服を着て通っていますので、トレセン学園の進級や卒業のシステムは人間の学校とは異なるのでしょうね。
レース結果のまとめ
アニメ第2期の範囲のレース結果をPDFファイルで掲載します。
一部のレース名や開催月は作中で明言されていませんが、私が妥当と感じる情報を記載しております。
明らかにおかしな部分がありましたら、お問い合わせでご指摘いただければ確認します。
おわりに
第2期はテイオーとマックイーン中心の物語でしたね。
テイオーはライバルであるマックイーンと共に高め合い、骨折に苦しめられながらも有馬記念で奇跡の復活を果たしました。
会長に憧れてばかりだったテイオーが、いつの間にか後輩ウマ娘であるキタちゃんに憧れられるようになった……つまり「憧れの対象」となったのは感慨深いものですね。
第3期はキタちゃんとダイヤちゃんが主人公になると予想していますが、どのウマ娘が主人公になろうと必ず視聴したいと思います!
第3期が今から楽しみです!!
……そういえば、テイオーと同室であるマヤノトップガンはほとんど寝ていたので、第3期でちゃんと起こしてあげてください(笑)。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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