はじめに
どうも! みなため(@MinatameT)です。
実は、読書感想文を書くのは簡単です。
しかし、読書感想文の書き方がわからなくて、困っている人が多いと思います。
私が子供のときも、読書感想文がなかなか書けなくて、宿題を終わらせるのが大変でした。
そこで、作文の専門家の私が、読書感想文のコツを教えていきます!
読書感想文は本選びが超重要!
選ぶ本を間違えると、読書感想文がなかなか書けなくなってしまいます。
そこで、読書感想文をラクに書くために、本選びのコツを紹介します。
- 物語(ストーリー)になっている本
- 自分が興味のあるジャンルの本
- ページ数が多すぎない本
上記の3つすべてに当てはまっている本だと、感想文が書きやすいです。
物語(ストーリー)になっている本
まず、『桃太郎』や『ヘンゼルとグレーテル』のように、登場人物がいて、物語(ストーリー)がある本がおすすめです。
なぜなら、私がこの後説明するコツを使うことで、感想文が書きやすくなるからです。
自分が興味のあるジャンルの本
次に、自分が興味のあるジャンルの本(読みたくなるような本)がおすすめです。
なぜなら、興味のないジャンルの本だと感想が浮かびにくく、感想文を書くのに時間がかかってしまうからです。それに、読みたくない本を読むのはつらいからです。
ですから、感想文をスラスラと書きたければ、興味のあるジャンルの本を選ぶことをおすすめします。
例えば、食べることが好きな人は、料理や食べ物に関する物語を探しましょう。暗い話が好きな人は、戦争や病気に関する物語を探しましょう。
ページ数が多すぎない本
最後に、ページ数が多すぎない本がおすすめです。
なぜなら、ページ数が多すぎると、読むことに時間がかかりすぎますし、感想文を書くのも大変だからです。
100ページくらいなら大丈夫(セーフ)だと思いますが、300ページもあればかなり大変だと思いますよ。
それでは、物語になっている本の感想文を書くとして、説明を続けていきます!
ダメな読書感想文とは
よくあるダメな読書感想文が、「あらすじ(ストーリー)をまとめただけ」というものです。
本を要約する(わかりやすくまとめる)能力は大切です。しかし、これだけでは感想文ではなく説明文になってしまうので、気をつけてください。
また、「面白かった」や「良かった」などのフレーズを連発するのも、よくありません。
なぜなら、感想文のレベルが低く見えてしまうからです。
「面白かった」や「良かった」といったフレーズを使うのなら、具体的に(くわしく)説明しましょう。
例えば、「正体のバラし方が、お笑い芸人のショートコントのようで面白かった」や「少女がおばあさんを命がけで救ったのが良かった」などです。
読書感想文を書くコツ
ポイントはたくさんあります。
難しく見えますが、順番に説明していきます。
- 「この本(物語)は何を伝えたかったのか」ということを考えておく。
- ある場面で「自分ならどうしていたのか」を考える。
- 好きな登場キャラクターがいれば、それについて書く。
- 意外だと思ったことやおかしいと思ったことを書く。
「この物語は何を伝えたかったのか」ということを考えておく
「この物語が伝えたかったこと」を考えるのは、難しく感じてしまうと思います。
本によっては、「動物と人間の友情を描いた感動の名作!」といったヒントは書かれてあるのですが、そういったものが書かれていない本もありますよね。だから、自分の頭で考えるしかないわけです。
例えば、『アンパンマン』なら、「悪いことをしたらダメだよ」になりそうですし、『鶴の恩返し』なら、「大切な約束を守ろう」になりそうですね。
このような感じで、あまり難しく考えないほうが良いです。
ある場面で「自分ならどうしていたのか」を考える
「自分ならこうする(こうしたい)!」という感想が出てきたら、それを感想文に書けますよ!
このテクニックが使えると、文字数を面白いくらい増やせます(笑)。
例えば、『浦島太郎(うらしまたろう)』で考えてみましょう。
「私なら玉手箱を開けません。なぜなら、なんのために作られたのかもわからない恐ろしい箱で、開けたら死んでしまうかもしれないからです。」とか、「私なら玉手箱を他の村人に開けてもらいます。箱の中身が気になるからです。私が開けたらいけないだけですから、他の人に開けてもらえば良いと考えました。」といったように、さまざまな意見が書けますね。
好きな登場キャラクターがいれば、それについて書く
好きな登場キャラがいれば、感想文が書きやすくなります。
例えば、「こんな行動が素晴らしいと思った」、「このセリフを読んでから、本当は優しい人なのだと思った」、「こんな友達がほしいと思った」、「この犬はペットにしたいと思った」など、書けそうなことはたくさんあります。
他人に見せられないような感想はさすがにアウトですが、あなたの感想なのでほぼ自由に書けますよ!
意外だと思ったことやおかしいと思ったことを書く
意外だと思ったこと(予想していた話の展開ではなかったこと)や、おかしいと思ったことを書くのもおすすめです。
例えば、「このおじいさんも死んでしまうと思ったが、生き残ったのが意外だった」、「主人公も街に引っ越そうとしていたのに、村に残る決断をしたのはおかしいと思った」などです。
ここでウソをつく必要はなく、正直な感想を書くのがポイントです。あなたの感想なので、答えはあなたがもっているのです!
それでは、読書感想文を書く流れ(順番)を説明していきます。
読書感想文の流れ
読書感想文は、次の流れで書いていくことをおすすめします。
- どんな物語なのかを、簡単に説明する。
- 「自分は~な物語だと思いました。」という感じで、物語全体の感想を書く。
- 物語の流れに合わせて、感想を書いていく。ここが本題。
- 物語の続きを考える。
- 「~ということで、自分は~な物語だと思いました。」という感じで、物語全体の感想を書いて終了。
それでは、私が実際に、読書感想文を書いていこうと思います。
文字数は、原稿用紙3枚から5枚(1200文字から2000文字)の間にします。
本(物語)は、ほとんどの人が知っている『桃太郎』にします。
読書感想文の例(コメント付き)
桃太郎は、鬼を退治する話なので、以下のように書くとします。
これで、物語のおおざっぱな説明はOKでしょう。
次に、物語全体の感想を、以下のようにまとめます。ひとことで良いです。
「え? 桃太郎の真実がわからなくて怖いって、どういうこと?」と思ったかもしれませんが、後で説明しますので安心してください。
ここからは、物語の流れに合わせて、感想を書いていきます。
まず、おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川でせんたくをしていますよね。
しばかりは体力を使いますから、高齢のおじいさんがわざわざやっているということは、若い人がほとんどいない村だと考えられます。
次に、おばあさんがせんたくをしていると、川上から桃が流れてきますよね。それについて書きます。
次に、桃が割れて桃太郎が誕生する場面について、書きます。
「桃太郎はファンタジーなんだから、そんなにリアルに考えなくても……」と思うかもしれません。
しかし、このように自分の推理を入れることで、オリジナル感の強い読書感想文ができあがっていきます。
もし、ファンタジーのまま感想を考えるのなら、「大きな桃は神様が流してくれた」とすればOKですね。
次に、桃太郎が鬼退治に出かける場面について、書きます。
「自分はこうしたい!」という感想を書くことで、読書感想文がどんどんボリュームアップしていきます!
本当は刀のことについても書きたかったのですが、文字数オーバーが怖いのでここまでにしておきます(笑)。
では次に、仲間が増える場面について書きます。
こんな感じで、自分の考えをドンドン書いていきましょう。感想文ですから、正解はありません!
「このキャラクターはどうしてこういう行動をとったのか?」ということが書けると良いですね。
では次に、鬼ヶ島での戦いの場面について書きます。
フィクションをリアルに考えるのはよくないかもしれませんが、こういう考え方もできますよね。
鬼がいるといわれている世界で、「鬼ヶ島には悪い鬼がいる」という話を聞けば、多くの人はそれを信じてしまうと思います。
しかし、その話がウソだった場合、どうなりますか? 残念ながら、桃太郎は悪者になってしまうのです。
それでは、桃太郎が村に帰った場面について書きます。最後の場面ですね。
これで感想文はすべて書けました!
書けたのは良いのですが、感想文全体の文字数をカウントしたところ「2150文字」だとわかりました。
残念ながら、原稿用紙5枚分を150文字オーバーしているので、一部の感想を削って「1956文字」にしました。
最後に、その感想文(合計1956文字)をまとめます!
まず、おじいさんは山へしばかりに行き、おばあさんは川でせんたくをしている場面から始まります。しばかりは体力を使います。おじいさんがしばかりに行かなければならないほど、村には若い人がほとんどいないのだと考えました。また、おじいさんとおばあさんには、子供がいない様子です。大人になってからどこかに引っ越したのかもしれませんし、もともといないのかもしれません。
さて、おばあさんが川でせんたくをしていると、川上から大きな桃が流れてきました。おばあさんが流れてきた桃をキャッチできたということは、川の流れがおそいのだと考えられます。しかし、ここで私はおかしなことに気づきました。都合が良すぎるということです。桃が川をずっと流れていると、岩などにぶつかって傷だらけになるはずです。それに、桃はおばあさんがキャッチしやすい位置に流れてきています。これらのことから、桃は村の誰かが、おばあさんにキャッチしてもらえるように近くから流したのだと考えました。
その後、おばあさんは持ち帰ってきた桃を、おじいさんと食べようとしましたが、桃は急に割れてしまいます。急に割れるだけでもおかしいですが、中から生まれたばかりに見える男の子が出てくるのはもっとおかしなことです。そのため、おばあさんが持ち帰ってきた大きな桃は、本物の桃ではなく、桃に似ている入れ物だったのかもしれません。「村の誰かが子供を産んだが、事情があって育てられないので、子供をほしがっていたおじいさんとおばあさんにプレゼントした」と考えられます。子供を育ててもらうように直接お願いするのは無理だったので、大きな桃のような入れ物に子供を入れて、川上から流したのでしょう。
その後、おじいさんとおばあさんが大切に育てた桃太郎は、立派に成長しました。年齢はわかりませんが、10代後半だと考えます。鬼ヶ島に悪い鬼がいることを知った桃太郎は、刀やきびだんごを持って、鬼ヶ島に向かいました。このきびだんごは、おばあさんが作ってくれたようです。私はおだんごが大好きなので、食べてみたいと思いました。また、鬼ヶ島には恐ろしい鬼がたくさんいると考えられますので、そこに1人で向かう桃太郎は勇気があると思いました。
鬼ヶ島へ行く途中に、桃太郎は犬、サル、キジに会いました。犬もサルもキジも、桃太郎の持っているきびだんごをなぜかほしがっている様子だったので、桃太郎はきびだんごを与えました。動物たちはおなかが空いていたのかもしれませんし、おいしそうなにおいを感じていたのかもしれません。ただ、桃太郎は、このきびだんごを道中で食べる予定だったと思います。しかし、きびだんごをほしがっている動物たちにそれを与えたことで、桃太郎は心優しい人だとわかりました。そんな心優しい桃太郎に、犬とサルとキジはお供としてついていくことになりました。鬼ヶ島に動物たちを連れて行くのは危険な気がしますが、桃太郎は「動物たちも鬼と戦える」と判断したのかもしれません。
鬼ヶ島に到着した桃太郎たちは、悪い鬼たちをこらしめました。反省した鬼たちは、お宝などの財産を桃太郎にあげました。ここで、おかしいと思ったことがあります。それは、鬼が弱すぎることと、素直に反省して財産を渡していることです。まず、たった1人の人間、犬、サル、キジに鬼の集団が勝てないのはおかしいと思います。また、鬼たちが素直に反省するだけではなく、人間に財産まで渡すとは思えません。このことから、鬼ヶ島に住んでいる鬼の正体は、悪い鬼ではなく「普通の人間」だったのかもしれません。
その後、桃太郎は村へ帰り、お宝などの財産を村のみんなに分け与えました。そして、おじいさんとおばあさんや村のみんなと、幸せに暮らしていったようです。一見すると、これはハッピーエンドに感じますが、桃太郎がこらしめたのは本当に鬼だったのかが気になります。もし、私が考えたように鬼の正体が普通の人間だったとすれば、桃太郎は悪者になってしまいます。何も悪いことをしていない人たちを、いじめていることになるからです。鬼と呼ばれている人たちが村を過去におそっていた可能性もありますが、そうだとしても暴力をふるうのはよくありません。もし、桃太郎が鬼ヶ島の人たちを攻撃したことが原因で、戦争に発展してしまっては大変だからです。桃太郎たちはこの後、幸せに暮らしていったようなので、戦争は起きていないと考えられます。その点については良かったと思うのですが、桃太郎が悪かったのか、鬼たちが悪かったのかが最後までわかりませんでした。このように、物語の真実がよくわからないため、私は怖い話だと思いました。
お疲れさまでした!
ここまで真剣に読んでくださったのですから、読書感想文は以前よりもスラスラと書けるようになったと思いますよ!
この記事を参考に、読書感想文を攻略してみてくださいね!
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