問題の発端
どうも! みなため(@MinatameT)です。
さっそく本題ですが、阪急電鉄の電車の広告が炎上しました。以下の画像をご覧ください。
これが例の炎上した広告です。
毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。
研究機関 研究者 / 80代
これがなぜ炎上してしまったのか、考えていきましょう。
炎上した理由:一般人との認識のズレ
炎上した理由は簡単で、「毎月50万円どころか、毎月30万円すらもらえていない社会人がたくさんいるから」です。
月収が30万円だと、日本での4人暮らしの生活がやや苦しいレベルだと思います。
1人暮らしかつ関係者の方がお元気なら、あまり苦しくはないはずです。
SNSでの反応を見ていると……
- 手取り30万円が低所得扱いされている!
- 夫婦共働きでやっと手取り30万円なのに……。
- 世の中には手取り20万円未満で苦しい仕事をしている人がいるんだよ!
- こんな80代に年金払ってるとかバカバカしい。
といった反対意見が目立ちます。
こうした意見は、現代の社会を見事に反映していますよね。
僕なんて手取り20万ですよ……。
炎上した理由は、上記の意見を読んでご理解いただけたと思います。
このメッセージを考えた80代の方は「一般人の月収に対する認識」を理解できておらず、大衆の反感を買ってしまったということです。
こう考えると、「認識のズレ」を理解していないのは恐ろしいですね。
広告としては失敗作
広告は「共感力」や「好印象」が大切です。
しかし、今回炎上した広告は、一般人からは共感されないですし好印象もありません。
非常に言いづらいですが、広告としては「失敗作」といって良いでしょう。
しかし、炎上したので話題性の点で考えると大成功ですね。
でも、広告主にとってはうれしくない話題ですね。
世間は厳しいですよ。悪い噂は一瞬で広がりますよね。
さて、次からは私の意見です。
おそらく、皆さんとは意見が異なると思いますが、「こういう考えの人もいるんだ!」という感じでとらえてください。
この広告に対する個人的な意見
正直なところ、この広告のメッセージ自体は「面白い問いかけ」だと思います。
ただ、その「問いかけの内容」が今の社会にはふさわしくなかっただけですね。
このメッセージを考えた方が問いかけたかったこと(メッセージの本質)は……
ということだけだと思います。
もっと言えば、「給料が下がってしまうとしても、自分のやりたい仕事をやったほうがいいかも?」というメッセージ性も感じられますね。
しかし、具体的な数値(50万と30万)を出してしまったので、一般人との認識のズレがあらわれてしまい、炎上してしまうことになったわけです。
ただ、メッセージの本質は上記のとおりだと思います。
これを理解すれば、「この人の認識は世間とズレているけど、こういうことを問いかけたいんだな」と汲み取れるはずです。
ちなみに私は月収30万円のほうを選びます。やりたい仕事をやりたいです。
月収30万円がもらえるなら、僕も楽しい仕事を選びます!
あなたはどっち派でしょうか?
自分の正直な心に問いかけてみてください。
この炎上に対する個人的な意見
お金の余裕と心の余裕には、相関関係がありそうですよね。
お金がなければ焦ってしまい、お金があれば大抵のことは解決できます。
私は現在(2022年2月)、事情があって月収数千円ほどですので、皆さんよりも経済的な余裕はありません。
しかし、あの広告を見てもイライラしませんでした。
それは「考え方」の問題です。
私が重視しているのは表面的なものではなく「本質」です。その本質とは、先ほど説明したとおりです。
表面的なものだけで判断してしまうと、「月収30万円が薄給なんて、ふざけているのか!」とイライラしてしまいます。
そうではなくて、「給料重視を選ぶか、やりがい重視を選ぶか」と解釈できるとOKです。
何度も書いているとおり、メッセージを考えた人の「月収に対する認識」が一般人とは異なるだけです(認識のズレ)。
広告は結果的に撤去されることになってしまいましたが、月収の具体的な数値を出さない表現をすれば、炎上はしなかったでしょう。
一般人は表面的なところで判断しやすいので、あの広告は失敗作ですね……。
僕もイライラしましたよー。「伝わるメッセージ」をもっと考えたほうが良かったと思いますね。
この炎上した広告をきっかけに、あなたも「自分の働き方」に対する認識を再確認できると良いですね!